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いのちの理由 

いのちの理由  

わたしが生まれてきた訳は
父と母とに出逢うため

...

私が生まれてきた訳は
きょうだい達に出逢うため

私が生まれてきた訳は
友達みんなに出逢うため

私が生まれてきた訳は
愛しいあなたに出逢うため

春来れば 花 自ずから咲くように
秋来れば 葉は 自ずから散るように

幸せになるために
誰もが生まれてきたんだよ

悲しみの花のあとからは
喜びの実が 実るように

私が生まれてきた訳は
どこかの誰かを 傷つけて

私が生まれてきた訳は
どこかの誰かに傷ついて

私が生まれてきた訳は
どこかの誰かに救われて

私が生まれてきた訳は
どこかの誰かを救うため

夜が来て 闇 自ずから染みるように
朝が来て 光 自ずから照らすように

幸せになるために
誰もが生きているんだよ

悲しみの海の向こうから
喜びが満ちてくるように

私が生まれてきた訳は
愛しいあなたに出逢うため

私が生まれてきた訳は
愛しいあなたを守るため


さだまさし 2009


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by lotusflower7 | 2016-07-30 19:53 | 歌のセカイ | Trackback | Comments(0)

晶玉の室


そのおとめは わたしを荒野でとらえた
わたしが 楽しく踊っていたとき
おとめは わたしを密室にとじこめ
黄金の鍵で わたしを封じた

その部屋は きらきら輝く
黄金と 水晶とで できている
そして 内部では さらに一つの世界へ
さらに一つのうつくしい月夜へと通じている

もう一つのイギリスが そこに見える
塔をもつもう一つのロンドンが
もう一つのテムズが ほかの諸塔が
そして もう一つのこころよい サリーのあずまやが

あの娘に似た もうひとりのおとめが
すき通り うるわしく すっかり輝き
めいめいが それぞれに 三重の入籠となり?
おお なんという 楽しくて しかもふるえる恐怖!

おお なんというほほえみ! 三重のほほえみが
わたしを満たした それが焔のように わたしを燃やした
わたしは 身をかがめ そのうるわしいおとめに口づけした
すると三重の口づけとなって かえってきた

わたしは その最も奥の形態をとらえようと
烈しい情熱に駆られ 燃える両手をふるったが
からからと 晶玉の室はこわれ
泣きさけぶ あかんぼのようになった?

荒野の上の 泣きさけぶあかんぼ
身をふせて泣く あおざめた女
わたしは ふたたび外気の中に立ち
吹きすぎてゆく風に 悲哀をはらませた

ブレイク詩集から

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by lotusflower7 | 2016-07-30 14:01 | 詩のセカイ | Trackback | Comments(4)

風と光と二十の私と

風と光と二十の私と

私はいつも神様の国へ行こうとしながら地獄の門を潜ってしまう人間だ。
ともかく私は始めから地獄の門をめざして出掛ける時でも、神様の国へ行こうということも忘れたことのない甘ったるい人間だった。…
私はずるいのだ。悪魔の裏側に神様を忘れず、神様の陰で悪魔と住んでいるのだから。今に、悪魔にも神様にも復讐されると信じていた。…

坂口安吾「私は海をだきしめていたい」から

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by lotusflower7 | 2016-07-30 13:57 | エセーのせかい | Trackback | Comments(0)

どこへ向かって走るか、なんてわからない。でも、人生行路を、いっしょうけんめい走ることこそ、素晴らしい。
もし、それが人生なら…太宰治のワンフレーズが、いつもリフレインします。


……けれども、それでも走りたいのです。いのちがけで、やってみたいのです。誰にほめれれなくてもいいんです。ただ、走ってみたいのです。無報酬の行為です。幼時の幼い木登りには、まだ柿の実を取って食おうという慾がありましたが、このいのちがけのマラソンには、それさえありません。ほとんど虚無の情熱だと思いました。それが、その時の私の空虚な気分にぴったり合ってしまったのです。
 私は局員たちを相手にキャッチボールをはじめました。へとへとになるまで続けると、何か脱皮に似た爽やかさが感ぜられ、これだと思ったとたんに、やはりあのトカトントンが聞えるのです。あのトカトントンの音は虚無の情熱をさえ打ち倒します。

...

「人生というのは、一口に言ったら、何ですか」
と私は昨夜、叔父の晩酌の相手をしながら、ふざけた口調で尋ねてみました。
「人生、それはわからん。しかし、世の中は、色と慾さ」

太宰治『トカトントン』 から


ヴィヨンの妻 (新潮文庫)

太宰 治/新潮社

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by lotusflower7 | 2016-07-30 13:52 | エセーのせかい | Trackback | Comments(0)





月日は巡り、21世紀のニッポンの街角は、、びっくりするほど華奢な女性が、不思議な音色を奏でる次代となった。


さらりとまとう衣装から、超スリムな女性の透明な空気感を伝える、小さな胸から折れそうなウエスト、細く薄い骨盤のライン、冴え小枝のような手、細く長き脚、冴え冴えうつくしい。


オードリー・ヘップバーンのピュアーな空気感


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竹久夢二描く細身の女性の


凛としたこころのライン響きあい


時空を超えて、妖精の国へと、いざなう。










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by lotusflower7 | 2016-07-29 23:59 | キレイのせかい | Trackback | Comments(0)

タイスの瞑想曲

戦争のあとに何が残るの
傷ついて 涙も枯れて 冷たい心
愛しい人失う悲しみが 生きる希望も無くしてしまうのよ
禁じられた 扉を開けないで

目を覚まして 平和な世の中を Ah
子供たちが 裸足で 自由に駆け回る姿
あなたも見えるでしょ
無邪気な あの笑顔 あの声

太陽よ 光を与えたまえ
そして 空よ 微笑みながら 優しく包みたまえ

ほら 聞こえるでしょう あの鐘の音
風に乗って幸せ運んでくるあなたにも 小さな花たちにも

生きている喜びを忘れないで
宝物
恵み溢れる 輝く楽園

Minako Hooda

アメイジング・グレイス (DVD付)

本田美奈子./日本コロムビア

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by lotusflower7 | 2016-07-29 23:08 | 歌のセカイ | Trackback | Comments(0)

ルルルル…
ごらんあの影法師
暗い舞台でユラユラ
笑い笑われてひとりぼっち
今日もまた日が暮れる

人の世のならい
この世界のめぐりは
子供もいつかは大人になって
風が吹き雨が降る
今日もまた日が暮れる

Minako Honda

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by lotusflower7 | 2016-07-29 23:04 | 歌のセカイ | Trackback | Comments(0)

Amazing Grace


やさしい愛の てのひらで
今日もわたしは うたおう
何も知らずに 生きてきた
わたしは もう迷わない

ひかり輝く 幸せを
与えたもうた あなた
おおきなみむねに ゆだねましょう
続く世界の 平和を

Minako Honda

アメイジング・グレイス (DVD付)

本田美奈子./日本コロムビア

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by lotusflower7 | 2016-07-29 22:59 | 歌のセカイ | Trackback | Comments(2)

竹久夢二のセカイ

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びっくりするほど細身の女性の、叙情的なポエジーを呼び覚ます「夢二式の美人」画で知られる竹久夢二

今も人気の理由は、夢の世界を魅せているだけでなく、
21世紀のニッポンの都市空間をあてどなくさ迷う人びとの心の風景を、鮮やかに描き出しているから、ではなかろうか?

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竹久夢二は、人生を芝居に見立てて

脚本のない芝居だ
幕間のない芝居だ
見物も 役者も
いっしょくたの芝居だ
すばらしい野外劇だ
悲しい喜劇だ
いや めちゃくちゃな芝居だ
だが 舞台監督は素敵だ
彼の名は 運命
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そして、人生という芝居の役者・夢二、その心の風景は

さだめなく鳥やゆくらむ
青山の
青のさみしさかぎりなければ
(『小夜曲』から)

やくそく
約束もなく日が暮れて
約束もなく鐘が鳴る。
約束もせぬ寂しさは
誰に言ひやるすべもなし。(『夢のふるさと』から)

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by lotusflower7 | 2016-07-29 20:05 | 絵のセカイ | Trackback | Comments(0)

竹久夢二の「歌時計」

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今も人気の童謡は、人びとの心に和やかな風を運んできます。
竹久夢二の挿絵入り童謡集「歌時計」から、ちょっと風変わりな歌を紹介します。

つむじまがり
つむじまがりのお爺さん
つむじまがりの旅をして
つむじまがりの石段で
つむじまがりの六ベンス
つむじまがりの猫を買ひ
つむじまがりの鼠を捕らせ
つむじまがりの家を買ひ
つむじをまげて住んでいた。

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蜘蛛

ジャックはお三時の御馳走を
庭木の下で食べていた。
すると上から干葡萄が
お皿の中へ落ちてきた。
食べようとすると干葡萄は手を出し足出し這ひ出した。

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by lotusflower7 | 2016-07-29 19:56 | 絵のセカイ | Trackback | Comments(2)

花のまなざしから、こころに響くアートのセカイ、描きます 


by HANA