回顧から再生へ

写真展「回顧から再生へ」 丹沢美術館にて

HANA


私が、この美しい地球という星に生を受けたのは、10月はたそがれの国、名古屋の大学町だった。

落ち着いた町の、自由な雰囲気の静かな環境で、ナチュラルな都市空間をテーマに写真を撮り始めた。父は美術史家だった。

比叡山の千日回峰の行者さんから聞いた「一隅を照らす」という言葉が、何となく心に響いた。その頃の私は、「いま」「ここ」ではない「どこでもないどこか」に居場所を見つけようとしていた。

そして、2000年を過ぎる頃、遠く北の果てで、写真作品作りをしていて、種差海岸の造形に出会った。それは地球的規模の造山運動の縮図、ミニチュアの世界風景だった。その頃の、私は「どこか」遠くの、未来に幸せを探していた。

そして、2009年、秦野に帰ってきた私は、丹沢美術館に人生の居場所を見出した。千佳・花・沙羅の三姉妹の猫も家にいた

しかし、2016年の暮れ、突然の肺がん手術で入院した。良き外科医に恵まれ、生還した私は、人生の原点を実感を通して知らされた。

それは、比叡山の「一隅を照らす」という言葉であり、子どもの頃読んだ、中村元先生の「ブッダの言葉」の一節だった。西巻一彦さんの「紡ぐ」から新たに見出した。

過去を追わざれ 未来を願わざれ

過去はすでに捨られ 未来は未だ至らず。

……

今日なすべき事のみを熱心になせ

誰か明日の死を知らん……

私は、ガンから生還して、秦野で、「いま」「ここ」に幸せが届いていることに気づくことができた。


ナチュラルライフアート写真

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

中村 元(翻訳)/岩波書店

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# by lotusflower7 | 2017-11-15 16:55 | アートのせかい | Trackback | Comments(2)

私の生きものがたり

私の生きものがたり

HANA

いま、最も大切なのは、新たな時代の《想像力》ではないか?

雛祭りも過ぎる弥生の佳き日、はたちの猫、ナナちゃんと和やかな時を共有した。百年もの歳月を経た、雛調度と箪笥の見守る、ゆるやかな時の流れの中、籐椅子で過ごすはたちの猫の姿形から、受け継がれてゆく家族の歴史を彷彿とさせた。

そんな新春の或る日、命の絆の大切さを気づかされる象徴的な出来事があった。

2017323日(木)、秦野のギャラリーぜんでひらかれた「俺の丹沢」を見にゆく。とりわけ印象に深く刻まれたのは、丹沢の山あいの道に現れる「鹿」の写真だった。

それは、のどかな里山のほのぼのとしたワンシーンかのように見えた。しかし、話を聞くと、丹沢の鹿の数が激減している。貴重な山の植物を食い荒らすので、猟銃で撃たれて駆除されているという。

森は手入れされず、荒れ果てて、鹿も居場所を失い、食べ物がなく里へ降りてきて、農作物を荒らす害獣になっている。もし、人に危害を加えたらという危惧から、熊も簡単に射殺されている。あまりにも粗雑な、杓子定規な対応に唖然とする。

秦野の山間でも、第二東名建設のため、山が切り崩され、懐かしい里山の風景が、跡形もなく消えてゆき、鹿もやはり駆除されてという。

時を同じくして、巨大霊園建設のため、渋沢丘陵もすでに破壊されてしまった。

最近の開発に、ある種の空虚なトーン、リアリティのなさを感じるのは、私だけだろうか。

それは、私たちの生きる時代の《想像力》の衰退を物語るエピソードではないだろうか?

美しき花の舞台では、今日も蜘蛛と蟻の命のドラマが繰り広げられている。

田舎家の台所では、猫とねずみのいたちごっこが展開されている。

畑の葉っぱの上では、群生する毛虫と追い払う人間の手の駆け引きがされる。

丹沢の麓では、不意に現れる狸のユーモラスな姿がペーソスを誘う。

忠実な番犬に、子どもが咬まれて、命を落とすこともある。いたずら好きの猫と遊んでいて、引っかき傷に皮膚科へ走ることもある。

そんな時でも、見境なく犬、猫を駆除しようという企ては聞かれない。命の絆の大切さに私たち人間は気づいているのだ。

熊や鹿が里山に出現しても、大丈夫であるような、より丁寧な自然とのかかわりが必要ではなかろうか。

里山は、そこに暮らす生き物たち、熊、鹿、狸にとって住み心地良い時、実は人間にとって住み良い環境になるのだ。

命の絆を大切にする《想像力》こそ、今、切実に求められているのではないだろうか?

ナチュラルライフアート写真

わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集

金子 みすゞ/JULA出版局

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大漁

朝やけ小やけだ

大漁だ

大ばいわしの

大漁だ。

はまは祭りの

ようだけど

海のなかでは

何万の

いわしのとむらい

するだろう。

金子みすず童謡集 『わたしと小鳥とすずと』から



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# by lotusflower7 | 2017-11-15 16:25 | エセーのせかい | Trackback | Comments(0)

あなたの10月の思い出

私は、10月31日、平塚の花菜ガーデンに行ってきました。秋晴れの庭園に香り豊かな、美しきバラが咲いてました🎵
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特色豊かな薔薇が、湘南の街角の行き届いた季節感溢れる庭園を散策しながら、見学できます。チェコの園芸家、カレル・チャペックの家と庭のイメージを呼び覚まします。

富士山を眺めつつ、家路を帰り、秦野の「Fleur HANAMOTO」で小さな冬の薔薇を見つけました。
季節の花彩るwindow
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とてもおしゃれな雰囲気で、フリージア、スターチースなど、季節を彩る花を魅せる、素敵なスポットです。
庭先に植えた薔薇が、10月はたそがれの国の、良き思い出となりました。
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11月16日の朝は、ひときわ寒く、冬の薔薇にも露が降りていました🎵
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# by lotusflower7 | 2017-11-13 19:34 | エセーのせかい | Trackback | Comments(0)

車窓から紅葉を観る

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11月の季節を呼び覚ますのは、忙しき時、不意に車窓から飛び込んで来る紅葉を眺める、そんなかけがえのない瞬間なのだ🎵

色とりどりの秋!お気に入りの紅葉ショット!with ことりっぷ#紅葉と実り
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# by lotusflower7 | 2017-11-08 18:45 | シティのせかい | Trackback | Comments(0)
秦野を貫いて流れる水無川の全景が見渡せる
チェーホフさながら、犬を連れた奥さんのちょっと優雅な散歩道となっている。
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富士見大橋から、丹沢山系を眺める
小田急線の秦野駅北口からカルチャーパークを結ぶ幹線道路が、国道246号線と立体交差する、まさに交通の要衝にある。
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丹沢の麓の湧き水流れゆく街角に、ミニチュアの水空間があって、さながら小さな秋を封印したかのような、枯れ葉散るスポットを見つけた🎵
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色とりどりの秋!お気に入りの紅葉ショット!with ことりっぷ#紅葉と実り



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# by lotusflower7 | 2017-11-02 17:40 | シティのせかい | Trackback | Comments(2)

花のまなざしから、こころに響くアートのセカイ、描きます 


by HANA