何と言っても、インスタントラーメンの定番は、今も昔も、サッポロ一番 みそ&塩ラーメンだ。
今から五十年も前に、ニッポンに出現したインスタントラーメンは、当時、ねじり鉢巻で受験勉強する高校生にとって、まさに生活必需品だった。頑張って悲願の合格を果たした、大学はレジャーランドと化していたが、そんな学生たちにとって、夜食の定番は、やはり、サッポロ一番 みそ&塩ラーメンだった。巷では、伊勢正三の「なごり雪」が一世を風靡していた。猛烈サラリーマンにとっても、お手軽なサッポロ一番のインスタントラーメンは、生活の必需品、まさに食の定番だった。今、思えば、かなり不健康に添加物に溢れかえった食品ではあるが、ニッポンの高度成長経済を支えたのが、インスタントラーメンであった、という一面は否定できない。
時はめぐり、二十一世紀を過ぎる頃、かつてのセブンイレブンは、二十四時間、夜の明かりも点し、人生のかけがえのないその時を、仕事に過ごし、疲れたときには、やはり、サッポロ一番 みそ&塩ラーメンが、またも人生を支えてくれるのだ。ニッポンのチープな即席食品も、半世紀を経て、ニッポンの古典的食品、否、古典的文化になったのだ。
星新一の未来予測

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# by lotusflower7 | 2016-10-12 22:10 | Trackback | Comments(0)

月今宵

中秋の名月もはや過ぎゆく頃となりました。お元気でお過ごしですか?

月は夜眺めるものなれど、昼下がりの街角のスポットに出現した、花瓶に活けたすすきに掛かる月は、今、何処の空に…

江戸の世に、蕪村は

名月や うさぎの渡る 諏訪の海
月今宵 あるじの翁 舞出でよ

と詠み、月をめぐるポエジーを呼び覚ましました。

月はやはり夜空に眺むる時、いっそう風情がありますが、
都市空間を浮遊する月は、どんな新たなポエジーを生み出すでしょうか?
日々の暮らしの中のちょっとした創意工夫が、私たちの想像力を豊かにしてくれます。

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# by lotusflower7 | 2016-10-12 22:06 | フォトのせかい | Trackback | Comments(0)

海からの贈物


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秋のお彼岸過ぎる頃をになりましたが、お元気でお過ごしでしょうか?
私たちは果てしない広野を、たった独り旅する人生の旅人です。
洋の東西を超えて、人生への射程は、私たちが幸せになる出発点でありましょう。


アン・モロウ・リンドバークの『海からの贈り物』読んでます。


我々を我々が愛している人たちから遠ざけるのは無人島や、砂漠ではない。それは我々の頭の中に拡がる砂漠、また心の中の荒地であって、そこを我々は行く所もなくてさ迷っている。

アン・モロウ・リンドバーグ『海からの贈物』から


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# by lotusflower7 | 2016-09-19 22:10 | アクアのせかい | Trackback | Comments(0)

いつか見た秋のさくら

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秋を先取り!「小さい秋」見つけた!

コスモス/秋桜

秋のお彼岸も過ぎる頃、日も短くなり、何となく寂しい今日この頃です。

古今和歌集で、大江千里も

月見れば 千々にものこそ 悲しけれ わが身一つの 秋にはあらねど

と歌ったのも、はるか昔の平安のみ世でありましたが、江戸から明治に入り、中南米の花、子コスモスが、日本の地に舶来したのでありました。
春の桜に因んで、秋の桜と呼ばれました。平塚から、伊勢原へ、北へ向かう川沿いのサイクリングロードに沿って、コスモスが咲いているのは秋の頃です。さながら、コスモス街道と呼べるかも知れません。たおやめぶりといえましょうか。
国道61号線、平塚から秦野行きのバス路線には、春の山桜が、野武士のようなたたずまいを見せています。ますらおぶりといえましょうか。

コスモス咲く野原に、秋色の風がさらさら吹き抜けてゆきます。はるのさくらは、潔く散る風情に、人生の儚さを、直感させますが、あきのさくらは、風のまにまに漂う人生の儚さを予感させるかのようです。コスモスあきのさくら風雨に強き花ですが、花瓶に活けると、またたく間に散ります。 同じ花でも、野にある時と、切り花で、際立つ変化を見せます。どこか人生に似ているかも知れません。

はるのさくらとあきのさくらあなたは、どちらお好きですか?

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# by lotusflower7 | 2016-09-19 13:26 | 花のセカイ | Trackback | Comments(0)

アイヌ神謡集

知里幸惠の『アイヌ神謡集』を紐解いています。

梟の神の自ら歌った謡
「銀の滴降る降るまわりに」
の神話的世界に惹き込まれます。

繰り返し語られる
昔貧乏人で今お金持ちになってる者
というフレーズが象徴的です。

貧しいものが、コツコツ日々、努力して長者になる
話は、日本の昔話でもよく語られました。

今も、昔は貧しかったが、懸命に必死に生きて、競争に打ち勝って、夢をかなえ、大企業経営者になる

そんな『生き方という本に、大衆は感動し、見習おうという人も多いでしょう。

まさに
昔貧乏人で今お金持ちになってる者
の成功物語です。

かの大企業経営者の人生哲学が、臆面もなく語られた『生き方から
彼の本音

今、貧しいものは、怠けていたからだ、自業自得だから、助けなくていい。

がありありと伝わってきます。

しかし
知里幸惠の『アイヌ神謡集』では

昔貧乏人で今お金持ちの子は、望みかなって、
今、貧乏人の子を、大笑いし、こころのへだて作り、
争いやまず、平穏とは遠い、人間の国となる。

今の日本という国に生きる人たちの心模様でしょう。

神様の鳥を射当てたものは、お金持ちになるという望みをかなえるのでなく、
お金持ちも貧乏人も、へだてなく、平穏に暮らし
みんな仲良くすること
というを望みをかなえる。

梟の神の望む人間の国のすがたです。

今の時代も変わらず大切なことが、そこに語られていると思います。

アイヌ神謡集
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# by lotusflower7 | 2016-09-03 22:48 | エセーのせかい | Trackback | Comments(0)

花のまなざしから、こころに響くアートのセカイ、描きます 


by HANA