アートの合言葉


アートの合言葉

二十世紀のアートの合言葉は、自分独自の表現を社会にぶつけてゆく、というものだった。
大学でもメディアでも、他人真似ではない独創的な表現が、常に求められていた。

いかに、他人にはできない自分しかない個性を出すか
に作家の人生は賭けられていた。

新しい表現こそが価値だった。

ひとのこころをいやすことと、異なる地平でアートの流れは展開していった。

オレはこれだ、とつかむことが求められていた。

作品の感動も、それを軸に廻っていた。

戦後からの、ニッポンの思想界は、サルトルの実存主義とマルクス
の社会主義の、二つの中を廻っていた。

しかし、80年代を過ぎる頃、思想界は一挙に無風状態となり、ア
ートの世界も、何でもあり、になりめざすべき方向を見失った。

しかし、21世紀の幕が明けてから、時代の流れは大きく変わった

「自分独自の表現を社会にぶつける」より
「ひとのこころをいやすこと」が、アートの合言葉となった。

アートにあたらしさより、こころのやすらぎを、ひとはもとめてい
るのだろう。

現代思想の難しい言葉よりも、

やさしさをもとめて、アートのセカイに触れるとき、ひとは

本当の幸せって何だろう。
自分の居場所はどこにあるの


ピュアーな問いをひとは発している。


山田耕筰の「赤とんぼ」のメロディーが、茅ヶ崎の街角に流れる頃、ひとのこころをいやす、アートの射程はどこまでも届くだろうか。

2015.6.24


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Commented by アーティストMary at 2015-06-25 13:46 x
個性と新しさの時代から
癒しの時代へ……
時とともにアートに求められる物も
変わっていくんですね☆

Commented by フォトエッセー 蓮華 at 2015-06-25 19:09 x
> アーティストMaryさん
、コメントありがとう!
砂漠の灼熱の中、渇きに苦しんでいた人が、清水に遇って、命を救われるように、
アートに触れる時、人の心が癒されるなら、本当に素晴らしいですね。

by lotusflower7 | 2015-06-24 20:38 | アートのせかい | Trackback | Comments(2)

花のまなざしから、こころに響くアートのセカイ、描きます 


by HANA