女生徒

私たちは幸せを求めて生きています。
全力で幸せを、追いかけて、追いかけて一生を駆け抜けるひともあるでしょう。しかし、幸せは、陽炎のように、どこまでも逃げてゆきます。
幸せが来るのを、ひたすら、待って、待って、人生を過ごすひともあるでしょう。

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太宰治の「女生徒」の一節

明日もまた、同じ日が来るのだろう。幸福は一生、来ないのだ。…幸福は一夜遅れて来る。ぼんやり、そんな言葉を思出す。幸福を待って待って、とうとう堪え斬れずに家を飛び出してしまって、そのあくる日に素晴らしい幸福の知らせが、捨てた家を訪れたが、もうおそかった。幸福は一夜おくれて来る。幸福は、

太宰治 『ヴィヨンの妻』 新潮文庫 から
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by lotusflower7 | 2016-07-24 13:10 | エセーのせかい | Trackback | Comments(0)

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