川はよみがえる

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私のまだ子どもだった頃、日本列島は公害問題一色だった。
空は光化学スモッグで喘息が流行り、、陸には黒煙を揚げる石油コンビナート、海にはプランクトン異常発生から赤潮、川は工業排水のヘドロで、死に絶えたかに見えた。
当時、科学そのものを《悪》とする議論がかまびすしかった。
しかし、汚染された水を再生する科学技術のたゆまぬ努力で、ニッポンの川は見事よみがえった。
鉄腕アトムのお茶の水博士に象徴されるように、科学は《善》なのか?
今、馬入橋のたもとの相模川では、サーフィンを楽しむ人たちや、釣りに興じる人々がいて、川には水鳥たちが戯れている。
自分たちの暮らす環境を少しずつ良くしょうとする行為が、ニッポンの自然をよみがえらせたのだ。
一人一人の小さな心の種まきが、やがて大きな環境を変えてゆく。
科学そのものは善でも悪でもない。それを使う人々の心一つで、善にも悪にもなるのだ。
川はよみがえったのだ。


2011.12.13







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by lotusflower7 | 2016-07-17 23:13 | アクアのせかい | Comments(0)

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